髪色・ピアス・ネイルOK?“飲食店の身だしなみルール”を就業規則に落とし込む方法
「最近の若いスタッフは髪が明るいけど、どこまでOKにしていいの?」
「ネイルやピアスを禁止にしたら応募が減りそう…」
飲食業界では、接客・衛生の両面から“身だしなみルール”をどう定めるかが大きな課題です。
お客様の印象、衛生管理、スタッフの個性を尊重するバランスが求められます。
🍜 飲食店における“身だしなみルール”の重要性
飲食店は「食品を扱う」業種であり、清潔感が最も重要です。
しかし一方で、最近では若年層のスタッフが多く、「個性の表現」として髪色やアクセサリーを好む傾向もあります。
過度に厳しくすると人材確保が難しくなり、逆に緩すぎるとクレームにつながることも。
🧾 よくあるルール例
| 項目 | ルール例 | 理由 |
|---|---|---|
| 髪色 | 明るすぎる色(例:金髪・派手なカラー)は不可 | 不衛生な印象を与えるため |
| ネイル | 派手なデザイン・つけ爪は禁止 | 食品混入・衛生リスク防止 |
| ピアス | 小ぶりでシンプルなもののみ可 | 安全面への配慮 |
| ひげ | 清潔に整えること | 清潔感維持 |
| 制服 | しわ・汚れがない状態で着用 | 接客品質維持 |
⚖️ ルール作成のポイント
- 「衛生」と「印象」を明確に区分する
衛生面に関わる禁止事項(例:ネイルチップ、香水の強い使用など)は明確に「不可」と定める。 - お客様の層に合わせる
カフェ・居酒屋・高級店など、客層によって清潔感の基準が異なります。
お客様アンケートや口コミを参考にするのも◎ - スタッフの意見も聞く
ルールを押し付けず、スタッフと一緒に決めることで納得感が高まります。 - 就業規則や服務規律に反映する
あいまいな「常識」「マナー」だけでは指導が難しいため、 就業規則・身だしなみ基準表として明文化しておくことが重要です。
⚠️ 注意点:ルールの押しつけはトラブルのもと
「地毛が明るい」「宗教上の理由で装飾を身に着けている」など、
個人の尊重を欠いた一方的なルールは、労務トラブルにつながるおそれがあります。
合理的な理由(衛生・安全・顧客満足など)を説明できるルールづくりが不可欠です。
👔 高田馬場労務事務所からのアドバイス
- 飲食店では、「店舗イメージ × 衛生基準 × 法的整合性」の3つのバランスが鍵です。
- 明確な「身だしなみ・服装ガイドライン」を作成しておくことで、
採用面接・指導・トラブル対応のすべてがスムーズになります。 - 当事務所では、飲食業専門の就業規則整備・スタッフ教育マニュアル作成を行っています。
👉 お電話や お問い合わせフォーム から、お気軽にご相談ください。


